ハラスメント対策を講じている企業事例をご紹介します

【企業プロフィール】

株式会社白石工務店
代表者:白石 充
創業:1979年
所在地:埼玉県幸手市大字千塚1843
従業員数:正社員 15 名
    (2023年現在)
事業内容:新築 増改築 障害・高齢者対応住宅   
     リフォーム 福祉用具の貸与・販売
ホームページ:https://shiraishi-koumuten.com/

実施しているハラスメント対策

私自ら、社外のハラスメント研修に参加し、ハラスメントと指導の区別をできるようにしています。自分の中に留めず、学んだことを皆にフィードバックしています。
また、当社は社員の皆とひざを突き合わせて話ができる規模の会社です。若い人も多く働いており、ベテラン社員であれば簡単に処理できることも悩んでしまったり考え込んでしまうこともあります。社員の顔を見ながら疲れていそうだな、悩みがあるのだなと感じれば声をかけ、なるべく早くモヤモヤを取ってもらえるよう働きかけています。


ハラスメント対策に力を入れる理由

当社は建設業として家づくりを生業にしています。特に高齢者の方や障がいをお持ちの方が暮らしやすい家づくりに注力しています。
家づくりはお客様のお悩みを聞き、ニーズに答えていくだけでは足りません。
もし足が不自由なお客様が、ご本人は「そのくらいの段差は平気だ」と仰っても、「このくらいの段差が危険だ」と思えば、どのように段差をなくすかご提案します。お手洗いと寝室の距離はこのくらい近くなければ高齢者の方には不便であるなど、お話します。これまでの実績や経験からだけではなく、その方の生活や気持ちを鮮やかに想像することで提案ができたり、お客様との会話ができたりします。
人の気持ちを汲み、想像力を働かせるためには自分自身の気持ちが健康でなければ他の人に思いを馳せることは難しいでしょう。
ハラスメントに力を入れる理由は職場の雰囲気を良くすることも一つですが、より良いサービス・商品をお届けするためにも必要なことだと考えます。


ハラスメント対策後の変化

対策の前からそうですが、当社は若手が長く働いてくれています。高校生採用をこの数年行っており、10年働いてくれている社員もいます。建設業界は、厳しい、きついイメージがあり、若手の定着が難しいと言われています。ただ、当社においては人間関係も良く「社会性の高い仕事をしている」と誇りをもって働いている社員が多いと感じます。対策だけの効果というより社風や業務内容も寄与していると考えます。


メッセージ

この会社は祖父の代から続いており、私が3代目です。
ビジネスを推進する上で売り上げや利益を上げることは大切ですが、それだけを目標にせず、困っているお客様や働く人を優先してきたことが、ここまで長く続けて来られた要因ではないかと思います。
これからも、社員が働きやすい環境づくりに力を入れていきます。その結果、この地域に無くてはならない会社になれる様、日々努力してまいります。

(代表 白石 充)